ヘルスケア情報

2025.09.18

つらい便秘を解消しましょう!

整腸剤・非刺激性便秘薬・刺激性便秘薬何がちがうの?
整腸剤(ビフィズス菌、アシドフィルス菌、ラクトミン、乳酸菌、酪酸菌など)
腸内細菌のバランスを整えるお薬。便秘にも下痢にも効果があり、大人も子供も安心して使えます。効果は穏やかだが、くせがつきにくく、腹痛も起きにくいです。

非刺激性便秘薬(酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、硫酸マグネシウムなど)
糞便中の水分を増やし、便を柔らかくして排便を促すお薬。腸を直接刺激しないため、効果は穏やかだが、くせがつきにくく、腹痛も起きにくいのが特徴です。

刺激性便秘薬(センノシド、ピコスルファートナトリウム、センナ、ダイオウなど)
小腸や大腸の粘膜を刺激し、排便を促すお薬。効果は得られやすいが腹痛が起きやすく、飲み続けると効きにくくなったり(耐性)、飲まないと便がでなくなってしまったり(習慣性・いわゆるくせ)することがあります。このため、必要最小限の使用にとどめ、できるだけ頓用または短期間の使用に留めることが望ましいです。

普段は整腸剤や非刺激性便秘薬を使って、どうしても出ない時だけ刺激性便秘薬を使うのが理想的だよ!
☆便秘にいいこと☆

・水分をしっかり取ろう
水分の摂取量が少ないと、便に残る水分が少なくなるので、便が固くなってしまい便秘につながります。体質や体型にもよりますが、水分摂取量は1日1.5~2リットルを目安に心がけましょう。アルコールやコーヒーは利尿作用があるため、飲んでも尿として排出される水分が多くなってしまいます。利尿作用の無い水分をしっかり摂取しましょう。

・バランスの良い食事を取ろう
食事は抜かない、極端なダイエットも便秘の元になります。便の元である食事量が極端に少ない場合にも、便のかさが足りず便秘になってしまいます。
食物繊維を積極的に取りましょう。食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。水溶性食物繊維は水に溶ける性質を持ち、便を柔らかくするとともに善玉菌のエサとなり腸内環境を整えることで便通を助けます。果物やキャベツなどの葉物野菜、海藻などに多く含まれています。不溶性食物繊維は水に溶けず、便のかさを増すことで腸の蠕動運動を促進し便通を促します。ゴボウなどの根菜類やイモ類、キノコ類に多く含まれています。ただし、腸の動きが弱まっている方は、かさが増えすぎるとうまく排出できないこともあるため、取り過ぎには注意が必要です。

・適度な運動しよう
便をするとき「いきむ」のにも筋肉が必要です。筋力低下しないように適度な運動をこころがけるようにしましょう。運動すると腸が刺激されることにより、腸の蠕動運動が促進されます。腸の蠕動運動により腸が動くと便が押し出されるので便秘改善が期待できます。
運動と聞くとハードルが高く感じますが、10分程度のウォーキングやストレッチでもかまいません。また運動が難しい方はお腹のマッサージやお腹を温めることも効果的です。